本記事について
グランドセイコーとロレックスどちらを買おう・・・
初めての高級時計購入にあたり、ROLEXとGrandSeikoのどちらがいいかとても迷っているという声を多く耳にします。
そこで、本記事では「ロレックスとグランドセイコーのどちらを選ぶべきか」という究極のテーマについて、人気の理由、デザイン、ブランドイメージ、価格、デメリット等の観点から両者を徹底比較していきます。
購入後に後悔しないようにそれぞれの特徴を知り、自分に合った時計を選びにお役立てください。
< SNS上の声 >
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基本情報
両ブランドの比較をする前に、それぞれの基本情報について簡単にご紹介します。
■ ロレックス
王冠マークでおなじみの時計業界のトップブランドロレックス(ROLEX)は、1905年にイギリスのロンドンで創業しました。
ロレックスを一言で表現すると「世界一有名で、一番売れている時計」となります。
世界最大級の高級時計専門販売サイト 「クロノ 24」上で、2021年上半期に最も売れた時計はロレックスであったことが発表されました(2位オメガ、3位ブライトリング、4位セイコー)。
本社 | スイス・ジュネーブ |
創業年 | 1905年 (創業地はイギリス・ロンドン) |
価格帯 | 60万円台~ |
代表的なモデル | デイトナ、エクスプローラー |
■ グランドセイコー
グランドセイコーは「最高の普通」そして「実用時計の最高峰」をコンセプトに掲げ、見やすさ、使いやすさ、美しさといった腕時計本来のあり方をとことん追求してきました。
グランドセイコーを一言で表現すると「世界市場に売り出し中の知る人ぞ知る良い時計」となります。元々は時計メーカーSEIKOの最上位シリーズでしたが、グローバル化とラグジュアリー化を加速させるために2017年にSEIKOから独立しました。
海外の時計愛好家の間で、年々その知名度を上げています。
本社 | 日本 |
創業年 | 1881年 |
価格帯 | クォーツ式:20万円台~ 機械式:50万円台~ |
代表的なモデル | SBGA211(雪白) SLGH005(白樺) |
比較① 人気の理由
ロレックスもグランドセイコーも安定した人気のある時計ブランドです。まずは、それぞれの時計がなぜ人気なのか、選ばれるポイントを簡潔にご紹介します。
■ ロレックス
理由①ステータス性
「王冠マーク」の知名度が圧倒的に高く、周囲にも「もしかしてロレックス?」と認知してもらいやすくステータス性は抜群といえます。
理由② 資産価値
ロレックスの魅力としてここ数年特に言われるのが「資産価値が下がりにくい」ことです。
車など大半のモノは購入した途端にその価値は半減してしまいます。時計においても同様のことが言えますが、ロレックスは例外なのです。
モデルにもよりますが、ロレックスは売却価格が購入価格を上回ることもあります。
そのため「ロレックス投資」と言って、値上がりしそうなモデルを購入して、値上がり後に売却して差額分の利益を得ようとする人々も少なくないようです。
ロレックス投資とまではいかなくても、もし手放すことになった場合に購入価格と同等程度もしくはそれを上回る価格で売却できる可能性が高いことは、安心感につながり、ロレックス人気の要因の1つと言えそうです。
■ グランドセイコー
理由① コストパフォーマンス
グランドセイコーは、スイス・クロノメーター規格よりも高い精度基準を満たした製品であるにも関わらず、機械式モデルで60万円台~と同品質の海外ブランドと比べるとかなりお手頃な価格で購入することができます。
理由② スーツに似合う
グランドセイコーは業種を問わず周囲に好感を持たれる、スーツに似合う時計としてビジネスマンに選ばれています。
スマートウォッチや一目でブランドものとわかる華美な時計は、場合によってはマナー違反となったり、相手に威圧感を与えてしまうことがあるので、ビジネスマンにとってグランドセイコーは手堅い選択と言えるでしょう。
理由③ 実用的
グランドセイコーは飽きのこない「上品なデザイン」「見やすさ」「使いやすさ」「耐久性」「正確性」といった腕時計本来の在り方をとことん追求しており、高級時計でありながら毎日ストレスなく使い続けられる実用性に優れています。
理由④ 日本人に合ったサイズ感
腕時計を選ぶ際、ついついデザインにばかり目を向けがちですが、実際に身に着けた時のバランスを考えるとケースサイズ(=腕時計の大きさ)は無視できないポイントです。
日本人男性の一般的な時計のサイズはケース径40~41㎜、細身の場合は37~38㎜で、海外ブランドの時計は日本人には大きすぎることもめずらしくありません。
その点、グランドセイコーは40mm前後のサイズを基本とし、小振りな37㎜も展開しているのでサイズを理由に選択肢が狭められる心配がありません。
<グランドセイコーとロレックスの比較表>
グランドセイコー | ロレックス(ROREX) | |
代表モデル | SBGA285 | サブマリーナー |
世間のイメージ | 正確、マジメ | 高級、お金持ち |
知名度 | ○ | ◎ |
デザイン | 洗練された シンプルなデザイン | 周囲の目を引く 目立つデザイン |
被りやすさ | 被りにくい | 被りやすい |
バリエーション | ○ | ◎ |
着け心地 | ◎ (日本人の腕にフィット) | ○ |
製造地 | 日本 | スイス |
価格帯 | 20万円台~ | 60万円台~ |
比較② デザイン
腕時計を選ぶ際に重視するポイントとして多くの人が挙げるのがデザインだと言われています。
最も重要な要素だと言えるデザインについてロレックスとグランドセイコーの特徴を見ていきましょう。
■ ロレックス
ロレックスは一目でロレックスだとわかるような「周囲の目を引く目立つデザイン」が多いです。
そのため、周囲にロレックスを着けていることを気付いてもらえることが多く、アピールしたい方にとっては最高ですね。
<特徴① サイクロップレンズ>
サイクロップレンズは、日付窓の真上部分に付いているドーム型レンズで日付表示を2.5倍に拡大する機能を持ちます。
サイクロップレンズは1953年にデイトジャストに搭載され、現在ではロレックスの日付表示を持つほぼ全てのモデルに搭載されています。
■ グランドセイコー
グランドセイコーは無駄を省いたシンプルなデザインです。
そのため悪目立ちすることなく、着用するシーンを選びません。
スーツ等のビジネスシーンはもちろんのこと、カジュアルにも適しているため、グランドセイコー1本でオンもオフも使えるのは大きな魅力ですね。
参考までに私のグランドセイコー着用写真を載せておきます
先ずはビジネスシーンですが、スーツには合わないはずがありません↓
オフの日はこんな感じです↓
ちなみに私が愛用する「SBGT037」は、2022年1月現在、16万円台から中古品を手に入れることができるようです。
良ければ、下記のリンクからチェックしてみてください。
品番 | SBGT037 |
駆動方式 | クォーツ式 |
サイズ (縦×横×厚) | 約44×37×10mm |
精度 | 平均年差±10秒 |
防水 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
重さ | 約120 g |
定価 | 260,000円 + 税 |
比較③ ブランドイメージ
■ ロレックス
ロレックスは世界一有名な時計メーカーで、時計に詳しくない人でもロレックスを知らない人はいないでしょう。
さらに、「ロレックス=高級品」というイメージが定着しており、老若男女問わず「良い時計を使っているね」と言われるブランドであるため、ステータス性は抜群です。
その一方で、「成金臭い」「生意気」「イヤミ」「ダサい」などというネガティブな評判も目にします。
会社のデスクでストロータイプのアイスコーヒーを飲んでいても、襟のついていないインナーを着ていても大丈夫らしいけど、親のお下がりのロレックスつけてるのは生意気らしい。社会人難しい。
— 京都行きたい (@kyoto__ikitai) May 12, 2021
他人の言う事など気にしなくて良いと思いますが、お客様や上司よりも高級な時計を身に着けるのはマナー違反というような考えを持つ人も世の中にはいるということを理解しておいた方が無用なトラブルを防げるでしょう。
< なぜロレックスは世界一有名なのか >
賛否両論ありながらも、数多くの高級時計ブランドがある中でなぜロレックスだけがここまで有名になったのか知らない人もいるのではないでしょうか。
ロレックスを有名にしたのは「オイスターケース」「パーペチュアル」「デイトジャスト」という三大発明です。
時計業界に革新をもたらしたこれらの発明は「ロレックス三大発明」と呼ばれ、腕時計の実用性向上に多大な貢献をしました。
・オイスターケース
1926年、ロレックスは世界初の防水ケースを発明しました。
牡蠣(=オイスター)の殻のように固いことから「オイスターケース」と名付けらたそのケースは現在のモデルにも受け継がれています。
オイスターケースの性能が世間の人々に知れ渡るきっかけとなったのは英国人メルセデス・グライツのドーバー海峡横断です。
ドーバー海峡横断時にグライツ嬢の腕に身に巻かれたロレックスの防水時計は、10時間以上海水に浸かっていたにも関わらず動き続け、見事にその防水性能を証明しました。
・パーペチュアル
オイスターケースは当初完璧な防水時計のように思われましたが、重大な欠点がありました。
それは、ゼンマイを手で巻き上げた後にリュウズのネジ込みを忘れ、そこから浸水するという事故の頻発に悩まされたロレックスは「ゼンマイを巻く必要がない時計(=自動巻)」のしくみであるパーペチュアル・ローターを開発しました。
パーペチュアルはゼンマイを巻く必要がないため、ネジ込み忘れによる浸水の心配が無くなり、パーペチュアル機構を採用したロレックスの腕時計は「世界初の防水自動巻き腕時計」となりました。
1931年、ロレックスは世界初の自動巻メカニズムを持つパーぺチュアルローターを開発。真の芸術作品と呼ぶにふさわしいこの独創的な機構は、現在のあらゆる自動巻き腕時計の原点となった。
ROLEX公式
・デイトジャスト
デイトジャストはダイアル上にある小窓の日付表示が午前0時になる瞬間に切り替わる機構のことです。
現在では当たり前に目にするようになった機能ですが、デイトジャストが発明される前は日付けを切り替えるのに時間と手間がかかっていた為、0時ちょうどに瞬時に日付けが変わる機能は大変画期的で実用性が高いものでした。
■ グランドセイコー
グランドセイコーは国内最高峰の存在でありながら腕時計本来の在り方をとことん追求している姿勢などから、『真面目で誠実なイメージ』があります。
ロレックスのように「成金臭い」「イヤミ」と言われることはまずないでしょう。
知名度はロレックスやオメガと比較するとそれほど高くないものの、世界中の時計愛好家から熱い視線が注がれるブランドであることは間違いありません。
悪い評判やクチコミを見かけることはほぼありませんが、強いて言えば外見のシンプルさゆえに「地味」と言われることがあります。気になる方はこちらの記事もあわせてお読みください。
1960年の初代モデル誕生以来、半世紀にわたって培われてきた盤石なブランドイメージこそが、グランドセイコーの魅力と言えるでしょう。
比較④ 価格
腕時計を購入する際、価格はデザインに次いで非常に重要なポイントです。改めてグランドセイコーとロレックスの価格比較を行っていきます。
■ ロレックスの価格
エクスプローラーⅠ:687,500円(税込)
サブマリーナーデイト :965,800円(税込)
以上のとおり、もちろん比べるモデルにもよりますが、一般的に、ロレックスの方がグランドセイコーよりも30万円~40万円程高いことがわかります。
■ グランドセイコーの価格
比較⑤ デメリット
それぞれのデメリットを挙げてみました。
■ ロレックス
・人気モデルは入手困難!
人気モデルを購入するためにロレックスのブティックを何件もハシゴしたり、何十回も通いつめることを表現した「ロレックスマラソン」や「デイトナマラソン」という言葉が流行るほどです。
・人と被る
持っている人がそれなりに多いです。
■ グランドセイコー
・資産価値がイマイチ
購入価格を上回ることがあるロレックスと比較すると劣ると言わざるを得ません。
どうしても決めきれない方へ
ここまで様々な観点から、グランドセイコーとロレックスを比較検証してきましたが、それでもまだ選びきれない、決めきれないという方も多いでしょう。
そんな方におすすめしたいのが「KARITOKE(カリトケ)」という高級腕時計レンタルサービスです。
実際に使ってみることで、どちらが本当に自分の求めている時計なのかはっきりさせることができるでしょう。
グランドセイコーは月額4,378円(税込)から、ロレックスは月額10,780円(税込)から利用できますので、購入前に実際に使ってみることをおすすめします。
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>>KARITOKE(カリトケ)でレンタルできるグランドセイコー、ロレックスを確認する
高級腕時計レンタルサービスについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。
まとめ
本記事ではグランドセイコーとロレックスどちらを購入するか迷っている方のために、それぞれの特徴やメリット・デメリットについてまとめました。
いざ両者を比べてみると世間のイメージやデザイン等、異なる部分がはっきりしたと思います。
自動車メーカーで例えるとロレックス=ベンツ、グランドセイコー=レクサスやアテンザのようなイメージというと分かりやすいでしょうか。
グランドセイコーもロレックスのどちらをとっても、それぞれ品質、機能性、デザインともに優れた時計であることは間違いありませんので、最終的にはそれぞれの特徴などを理解した上で、自分が気に入った方を購入していただければと思います。
しかし、仮に筆者が知り合いにどちらを選ぶか相談された場合は迷わず「グランドセイコー」をおすすめします。
ロレックスはやや自己主張が強すぎる感じがしますし、いかにも「お金持ってます」みたいな方が着けていることも多いように感じます。(あくまで個人的見解です。頑張ってお金を貯めて憧れのロレックスを買ったという知人の話は微笑ましく聞きました)
一方、グランドセイコーはシンプルなデザインなので飽きずに一生使うことができますし、日本人の腕にフィットするように設計されているので着け心地も抜群です。
筆者は仕事でもプライベートでもグランドセイコーの時計を身に付けていますが、年配の方や時計にちょっと詳しい方からは「お!良いの着けてるね」と褒められることも多く、最高のステータスにもなりますよ。
番外編
高級腕時計についてもう少し勉強してから購入を決めたい方にオススメの書籍を紹介します。
こちらは、時計専門誌『クロノス 日本版』に掲載された高級時計が高級たる由縁を学べる漫画を書籍化したもので、セイコーの工房見学などの内容も描かれており高級腕時計の入門書として申し分のない内容となっています。
なお、『100万円超えの高級時計を買う男ってバカなの?』という挑発的なタイトルではありますが、高級時計を買う人を馬鹿にした内容の漫画ではありません。