はじめに
「就職や昇進を機にきちんとした時計が欲しいけど、ロッレクスは自分には合わないな」と考える20~30代の男性が辿り着くのが「オメガ」「グランドセイコー」「タグホイヤー」「IWC」と言ったブランドではないでしょうか。
人と被りたくないという方は「ブライトリング」という選択もあるでしょう。
いずれも高級ブランドでありながら、パテック・フィリップやヴァシュロン・コンスタンタンなどのいわゆる"雲上ブランド"と比較すると手が届きやすいブランドです。
本記事ではこれらのブランドの中でも特に人気の高いオメガとグランドセイコーについて、それぞれの歴史、品質、デザイン、ブランドイメージの観点から両者を徹底比較していきます。
それぞれの特徴を知り、自分に合った時計を選んでください。
結局さ、グランドセイコーかオメガに落ち着くんだよね
— まさゆき (@masapumasapu) December 2, 2021
誰もが知っていて、嫌味にならない程度の高級感ってやつね
ただの私見です、はい
比較①歴史
オメガ
オメガ(OMEGA)はスイスの時計ブランドです。
月面着陸、深海探査、最多担当回数を誇るオリンピックの公式タイムキーパーなど、様々な分野で人類の様々な偉業を見届けてきました。
本社 | スイス |
創業年 | 1848年 |
価格帯 | クォーツ式:30万円台~ 機械式:40万円台~ |
代表的なモデル | スピードマスター、シーマスター |
グランドセイコー
グランドセイコーの初代モデルは1960年に発表され、「最高の普通」そして「実用時計の最高峰」をコンセプトに掲げ、見やすさ、使いやすさ、美しさといった腕時計本来のあり方をとことん追求してきました。
元々は時計メーカーSEIKOの最上位シリーズでしたが、グローバル化とラグジュアリー化を加速させるために2017年にSEIKOから独立しています。
本社 | 日本 |
創業年 | 1881年(服部時計店) |
価格帯 | クォーツ式:20万円台~ 機械式:50万円台~ |
代表的なモデル | SBGA211(雪白)、SLGH005(白樺) |
比較②人気の理由
<オメガ>
①NASAお墨付き
アポロ計画の際、NASAは過酷な宇宙空間に耐え得る腕時計を探すため、各社の腕時計を購入し宇宙空間を想定した11項目に及ぶテストを行いました。その結果、オメガの「スピードマスター」のみが合格してアポロ11号とともに月に行ったのです。
現在に至るまでNASAの公式装備品として採用され続けています。
②オーバーホール
一般的な腕時計は3~5年に一度オーバーホール(分解掃除)が必要ですが、オメガのコーアクシャル・ムーブメントを採用したモデルであれば8~10年ごとのオーバーホールでよいとされています。
オーバーホールは時間も費用もかかるので、これが少なくて済むのは大きなメリットと言えます。
③ブランドヒストリー
オメガには、月面着陸、深海探査、オリンピックの公式タイムキーパーなど、人類の様々な偉業を見届けてきた輝かしいエビソードに魅了されるファンが少なくありません。
また、『007シリーズ』の主人公ジェームズ・ボンドが愛用する時計として映画ファンにも有名です。
<グランドセイコー>
①スーツに似合う
グランドセイコーはスーツに似合う時計としてビジネスマンに選ばれています。
最近はアップルウォッチやGショックをスーツに合わせる人も多いですが、業種を問わず好感を持たれる、スーツに似合う時計はオーソドックスなデザインが求められます。
また、一目でブランドものとわかるものも場合によってはマナー違反となったり、相手に威圧感を与えてしまうことがあります。その点、グランドセイコーは手堅い選択と言えるでしょう。
②実用的
グランドセイコーは飽きのこない「上品なデザイン」「見やすさ」「使いやすさ」「耐久性」「正確性」といった腕時計本来の在り方をとことん追求しており、高級時計でありながら毎日ストレスなく使い続けられる実用性に優れています。
③日本人に合ったサイズ感
腕時計を選ぶ際、ついついデザインにばかり目を向けがちですが、実際に身に着けた時のバランスを考えるとケースサイズ(=腕時計の大きさ)は無視できません。
海外ブランドのクロノグラフやダイバーズウォッチはかっこいいですが、日本人にはサイズが大きすぎることもめずらしくありません。
日本人男性の一般的な時計のサイズはケース径40~41㎜、細身の場合は37~38㎜です。
グランドセイコーは40mm前後のスタンダードなサイズを基本とし、小振りな37㎜も展開しているので「デザインは気に入っているのにサイズが合わない」と悩む必要はありません。
比較③ブランドイメージ
<オメガ>
オメガは日本でもロレックスに次いで知名度の高い時計ブランドです。しかし、ロレックスよりも格下のイメージが付きまといがちで、根拠もなく「ロレックスを買えない人が買う時計」などと言われてしまうこともあります。
<グランドセイコー>
最高峰の精度を誇るグランドセイコーは「きちんとしている」「真面目」と言ったイメージを持たれることが多い一方で、実用性を重視しているが故に「地味」といったイメージを持つ人もいます。
比較④デザイン
<オメガ>
オメガの定番はクロノグラフの「スピードマスター」とダイバーズウォッチの「シーマスター」です。品がありながらもアクティブでスポーティな印象の時計が数多くラインナップされています。
また、ブラック、ブルー、グレーなどクールな印象のダイヤルカラーが揃うのも特徴です。
<グランドセイコー>
ビジネスシーンに相応しいシンプルな3針モデルが数多く揃っています。
最近はダイバーズウォッチやクロノグラフなどの本格スポーツウォッチと、ドレスウォッチのバリエーションもどんどん増えています。
また、人気モデル「雪白」や「白樺」など日本の美を表現した文字盤が人気を集めています。文字盤の質感にここまでこだわった時計ブランドは世界中を見渡していても意外と他にはありません。
結局どっち?
オメガはこんな人にオススメ!
・月面着陸などのストーリーにロマンと魅力を感じる方
・お洒落さも欲しい方
・休日のアウトドアでも使いたい方
グランドセイコーはこんな人にオススメ!
・クラシカルなデザインに惹かれる方
・実用性やコストパフォーマンスを重視する方
・メイドインジャパンが安心だと感じる方
・スーツに合わせたい方
・飽きっぽい方
まとめ
本記事では20~30代の男性がはじめて購入する高級時計として特に人気の高いオメガとグランドセイコーについて、それぞれの歴史、品質、デザイン、ブランドイメージの観点から両者を徹底比較しました。
私自身もグランドセイコーを購入するときは、ロレックスやオメガ、TAG Heuer等の海外ブランドの時計にしようかすごく悩みましたので、本記事が時計選びの参考になれば幸いです。