【徹底解説】高級腕時計ブランド10選！

本記事について

本記事を読めば高級時計ブランドについて、その歴史やエピソード、人気モデルから手の届きやすいエントリーモデルの情報まで一通り把握することが出来ます。

はじめに

「高級腕時計」と聞いて思い浮かべるのはどのブランドでしょうか？
真っ先に「ROLEX（ロレックス」を挙げる人も多いでしょう。
しかし、世の中にはROLEXの上を行く "雲上ブランド" が存在します。

もちろん、単に値段が高ければいい時計というわけではありません。しかし、『選んだ時計を見れば、その人がわかる』という言葉もありますので、高級腕時計に興味がある方もそれほど興味がない方も、世界最高レベルの腕時計ブランドについて知っておいて損はないでしょう。

本記事では、数多くの時計ブランドの中から単に高級な時計ブランドではなく、品格や知性を感じさせるブランドを厳選してご紹介します。

パテック フィリップ

パテック・フィリップ（PATEK PHILIPPE）は、 “ 雲上ブランド ” の中でも一目置かれる時計業界のトップです。創業は1839年で、本社はスイスのジュネーブにあります。

工房での伝統的手仕事と最新の精密機械の両輪でムーブメントの性能・品質と芸術性を追求し、世界最高峰の時計を生み出しています。

1839年　スイス・ジュネーブに時計工房を開く
1851年　ロンドン万博で金賞を受賞
1925年　世界で初めて腕時計に「永久カレンダー」を搭載
1930年代　世界恐慌で経営に打撃を受ける
1932年　「カラトラバ」発表
1968年　「ゴールデン・エリプス」発表
1976年　「ノーチラス」発表
1997年　「アクアノート」発表

ラインナップ

2021年12月現在、公式Ｗｅｂサイトに掲載されているパテック・フィリップの腕時計コレクションは８種類あります。
各コレクションの特徴と人気モデル、人気カラーについて解説していきます。

◆カラトラバ

1932年誕生。パテック・フィリップを代表するコレクション。
コレクション名の「カラトラバ」は、パテック・フィリップのブランドエンブレムに採用されている「カラトラバ十字」に由来。

＜おすすめモデル＞
カラトラバ_Ref.5196は “初代モデルRef.96（クンロク）”からの伝統を受け継ぐ王道モデル。
定価は税込282万7千円～（2021.12月時点）で、パテック・フィリップの中ではお手頃なのも魅力。
イエローゴールド、ローズゴールド、ホワイトゴールド、プラチナの４色展開（※）。
※各カラーはリンク先の楽天市場でご確認頂けます

◆ノーチラス

1976年誕生。パテックフィリップ初のステンレス・スティール製高級スポーツウォッチ。
サイドに耳が突き出したような一目でそれとわかるデザイン。船の舷窓からインスピレーションを得たケース、丸みを帯びた8角形のベゼル、水平エンボス文字盤が特徴。
「ウェットスーツにもタキシードにも完璧にマッチする時計」というコンセプトのもと作られ、スポーティでありながらも”薄さ”を保ち、装着感が抜群に良い。

＜人気モデル＞
2006年に発表されたステンレス製3針モデルの「Ref.5711/1A」シリーズ。
2021年にブラック・グラデーションが美しいブルーダイヤル（5711/1A-010）が生産終了となり、新たにオリーブグリーンダイヤルが発表されている。

なお、ブルーダイヤルは一番人気カラーだったため価格が高騰し、定価387万円ほどだったものが1,000万円以上の値段で取引されている。

◆アクアノート

1997年誕生。エントリーモデルのカジュアルスポーツウォッチ。
ノーチラスからインスピレーションを得て創作された丸みを帯びた8角形のケースと 防水性、牽引耐性、紫外線耐性に優れたコンポジット素材の「トロピカルバンド」が特徴。

＜人気モデル＞
アクアノート誕生10周年にあたる2007年に発表された「Ref.5167A」は、シリーズきっての人気モデル。定価は税込248万6千円。

◆ゴールデン・エリプス

1968年誕生のロングセラーモデル。
"ゴールデン・エリプス＝黄金の楕円形" の名の通り、ケースの縦横の比率（1:1.6180）は《黄金分割》に依っている。

＜ゴールデン・エリプスの人気モデル＞
ブルー・ソレイユ文字盤の「Ref.5738P」が人気。
定価は税込641万3千円（2021年12月時点）。

なお、この「ブルーゴールド」はパテック・フィリップによって商標登録されており、色の作り方も秘密となっている。

◆ゴンドーロ

パテック フィリップの歴史上重要なアール・デコの精神を現代に蘇らせるモデル。
ゴンドーロ・コレクションは、レクタングラー型、トノー型、クッション型の３パターンに分けられる。

＜ゴンドーロの人気モデル＞
レクタングラー型で左右に張り出しを持つケースは、ゴンドーロ・コレクションを代表するデザイン。

2015年に発表された「Ref.5124G/011」は、ホワイトゴールドのケースと光沢のあるブルー・ソレイユ文字盤が美しいモデル。定価は税込326万7千円。

◆TWENTY４～

1999年誕生のレディス向けドレスウォッチ。
コンセプトは「昼も夜も忙しい現代女性に24時間寄り添う時計」。

＜TWENTY４の人気モデル＞
アイコニックなレクタングラー型クォーツの「マンシェット」タイプは、TWENTY４～誕生当時からのロングセラー。
2020年にダイヤルデザインが変更されたが、ケースデザインは発売時からほぼ変わらない。

◆コンプリケーション

年次カレンダー、デュアル・タイムゾーン、ワールドタイムなどの特別な機構を備えたコレクション。

◆グランド・コンプリケーション

永久カレンダー、天文表示などパテック・フィリップの神髄とも言える複雑機構のコレクション。

ヴァシュロン・コンスタンタン

■ 世界最古のマニュファクチュール

ヴァシュロン・コンスタンタン（VACHERON CONSTANTIN）は、1755年にスイスのジュネーブで創業しました。それ以来、260年以上途切れることなく時計製造を続ける、世界最古のマニュファクチュールです。

「トゥールビヨン」など複雑な機構を持つ機械式時計を作ることができる数少ないメーカーのひとつで、2015年には創業260年を記念し世界で最も複雑な懐中時計「リファレンス57260」を発表し話題となりました。

ラインナップ

2021年12月現在、公式Ｗｅｂサイトに掲載されているヴァシュロン・コンスタンタンの腕時計コレクションは9種類あります。
各コレクションの特徴と人気モデル、人気カラーについて解説していきます。

◆パトリモニー
2004年発売のドレスウォッチ。1957年モデルをモチーフにデザインされた。
3・6・9・12時の楔形のバーインデックスでマルタ十字を表現。

＜おすすめモデル＞
「Ref.81180」

◆トラディショナル
『伝統』というコレクション名の通り、ュネーブが誇る卓越した時計製造の伝統を受け継ぎ、現代風に再解釈したコレクション。
シンプルなものからコンプリケーションまで多彩なラインナップを誇る。

◆エジェリー
2020年に誕生したレディスの新コレクション。
大胆なオフセンターの文字盤表示と1時半の位置に配したりゅうずが特徴。

・エジェリー・ムーンフェイズ

◆フィフティーシックス
1956年に登場した「リファレンス6073」をモチーフとして製作され、マルタ十字の4枝をアレンジしたデザインを受け継いでいる。

・フィフティーシックス・デイ/デイト
裏蓋はシースルーバックになっており、マルタ十字のローターを眺めることができる。

◆オーヴァーシーズ
1996年誕生のスポーツウォッチコレクション。
外装は力強くスポーティなステンレススティール製ケースで“海を渡る"の名にふさわしく優れた防水性と耐磁性を有する実用的なモデルでありながら、薄型に設計することで品よくエレガントな印象に仕上がっている。
"マルタ十字"を模した六角形のベゼルが特徴。

＜オーヴァーシーズの人気モデル＞
オーヴァーシーズはこれまで2004年（第２世代）と2016年（第３世代）にアップデートが行われており、2021現在店頭で販売されているのは2016年に登場した第３世代。
『インターチェンジャブル・ストラップ』方式が採用され、工具が無くても簡単にストラップが交換できる。時計1本に対し、ブレスレット、ラバー、レザーの３種のストラップが付属する。

文字盤カラーはブルー、ブラック、シルバーを中心に展開されており、SNS上のクチコミなどを確認する限り爽やかなブルーダイヤルが特に人気のよう。

◆ヒストリーク
ヴァシュロン・コンスタンタンの象徴的なタイムピースを現代風に新たにアレンジしたコレクション。

＜ヒストリークの人気モデル＞
クッション形ケースに45度傾斜させた文字盤を組み合わせた独創的なデザインは、車の運転中でも時刻を確認できるようにという顧客からのリクエストで1921年に製作されたもの。
2021年、オリジナルモデルの発売100周年を記念し、復刻版モデル「ヒストリークアメリカン1921」が登場しました。

◆メティエ・ダール
2004年誕生。伝統工芸技法を用いたコレクションで、マニュファクチュールの熟練した職人たちが極めた真の芸術作品と言える極上の仕上がり。

・大航海時代をテーマにした新作「レ・グランヴォヤージュ」は、『ヴァスコ・ダ・ガマ』『バルトロメウ・ディアス』『ペドロ・アルヴァレス・カブラル』の３種類。価格はいずれも1584万円。

◆マルタ
トノー型コレクション。トノー型ウォッチ発売100周年にあたる2012年にリニューアルされ、現代的なフォルムにアップデートされた。

◆ウール・クレアティブ

2015年に誕生したジュエリー・ウォッチのコレクション。
これまでにヴァシュロン・コンスタンタンが製作してきた象徴的なレディースウォッチにインスピレーションを得て製作されている。

オーデマ・ピゲ

オーデマ・ピゲ（AUDEMARS PIGUET）は、パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタンとともに世界三大高級時計メーカーの一つに数えられるスイスの時計メーカーです。

創業は1875年で、スイス高級時計発祥の地であるジュウ渓谷の屋根裏の小さな工房からスタートしました。創業から約150年経った今なお創業者一族（オーデマ家、ピゲ家）による独立経営を維持する、最も歴史ある時計メゾンです。また、創設以来自社一貫生産体制のマニュファクチュールを貫いています。
イギリスの軍艦の舷窓をモチーフにデザインされたた「ロイヤル オーク」が有名です。

ラインナップ

2021年12月現在、公式Ｗｅｂサイトに掲載されているオーデマ・ピゲの腕時計コレクションは6種類あり、「ロイヤル オーク」と「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」が２大柱となります。

各コレクションの特徴と定番モデルや人気モデルについて解説していきます。

◆ロイヤルオーク
1972年に発売され、「ラグジュアリースポーツウォッチ」という新ジャンルを確立したオーデマ・ピゲの傑作。ステンレス・スティール製の高級腕時計は世界初の試みで、当時の高級時計業界に革命をもたらした。
ビス留めした八角形のベゼルとギヨシェ彫りのタペストリー模様の文字盤が特徴のロイヤルオークのデザインを手がけたのは、後にパテック・フィリップの「ノーチラス」をデザインしたジェラルド・ジェンタ氏であることは時計愛好家の間では有名な話。
また、オーデマ・ピゲは生産数が少ないため、ロイヤルオークはロレックスの「デイトナ」と並び正規店で定価での購入が困難な時計と言われる。

＜ロイヤルオークの人気モデル＞
基幹モデルはステンレススティールの3針。
文字盤カラーはブラック、グレー、ブルー、ホワイトの４色展開。

◆ロイヤルオーク オフショア
1993年発売。ロイヤルオークのデザインコードを受け継ぎながら、新素材も積極的に取り入れ、よりスポーティに進化させたコレクション。
クロノグラフタイプとダイバーズタイプの大きく二つに分けられる。

＜クロノグラフのおすすめモデル＞

＜ダイバーのおすすめモデル＞
規則的なスクエアパターンで構成される「メガタペストリー」パターンの黒ダイヤルがポイント。
定価は264万円。

◆ロイヤルオーク コンセプト
「ロイヤル オーク」誕生30周年にあたる2002年にスタートしたハイエンドコレクション。ロイヤルオークのケースに複雑機構を搭載。
元々生産数が少ないオーデマ・ピゲの中でも群を抜いて生産数が少ない。

フロステッドゴールド フライングトゥールビヨン

◆CODE11.59 バイ オーデマ ピゲ
2019年に誕生した次世代のアイコンウォッチ。オーデマ ピゲの象徴である八角形ピースをラウンドケースで挟んだ立体的な構造が特徴。
コレクション名の「11.59」は、"日付が変わる深夜12時の１分前の緊張感と期待"を意味する。

＜人気モデル＞
「26393NR.OO.A002KB.01」はベゼル、ラグ、ケースバックがピンクゴールドで、8角形のミドルケースはブラックセラミックのバイカラー仕様となっており、ケースの立体感や構造美をさらに引き立ててくれる。

リマスター
歴史的価値が高いレアなモデルをリマスターするプロジェクト。

ミレネリー
1995年誕生。楕円形のケース

ブレゲ

ブレゲ（Bregue）は、1775年にフランス・パリで誕生しました。
創業者は "時計の進化を２世紀早めた" と言われる天才時計師アブラアン₋ルイ・ブレゲです。

機構だけでなく、「ブレゲ針」、「ブレゲ数字」、「ギヨシェ文字盤」、「コインエッジ」など、ブレゲが生み出したデザインは、現代も多くの時計に用いられています。優美なブレゲの時計は、ルイ16世、フランス王妃 マリーアントワネット、ナポレオンにも愛用され、芸術的な価値も高い逸品です。

ブレゲ針
ブランドロゴのモチーフになっている "ブレゲ針" は1783年に考案されたもので、ほとんどのブレゲの時計に採用されています。
針の先端に穴が開いていることから「アップルハンド」とも呼ばれます。

1775年　フランス・パリで創業
1801年　「トゥールビヨン」の特許を取得

ラインナップ

2021年12月現在、公式Ｗｅｂサイトに掲載されているブレゲの腕時計コレクションは6種類あります。
各コレクションの特徴と定番モデルや価格帯等について解説していきます。

◆マリーン
・1990年に誕生したエレガントなスポーツウォッチ・コレクション。
・これまで2度のリニューアルを経て、現行モデルは第３世代（2018年～）。
・新品価格は200万円台～。

＜おすすめモデル＞マリーン5517
・軽量で低アレルギーのチタン製ウォッチ

◆トラディション
・2005年誕生。
・新品価格は300万円台～。

◆クラシック
・スースクリプション懐中時計のスタイルを受け継いだコレクション。
・新品価格は100万円台～。

◆グランド・コンプリケーション
トゥールビヨンやミニッツリピーターなど、初代が発明した複雑機構を現代に再現したコレクション。

◆ヘリテージ
・トノー型のコレクション。
・新品価格は300万円台～。

◆タイプXX（タイプトゥエンティ）
・1954年にフランス海軍航空部隊に納品されたクロノグラフをモチーフにしたデザイン。
・全モデルに回転ベゼルとフライバック機能を搭載。
・ブレゲの中で唯一ステンレススティール製ウォッチを展開。
・新品価格は100万円台～。

A.ランゲ＆ゾーネ

Aランゲ＆ゾーネ（A. LANGE & SÖHNE）は、時代の波に翻弄されながらも見事な復興を果たしたドイツの名門マニュファクチュールです。

約50年の休眠期間があったために知名度があまり高くなく、中古価格は品質の割にお得なブランドです。

1845年　旧ザクセン王国（現ドイツ・ザクセン州）のグラスヒュッテで創業
1948年　東ドイツ政府に接収・国営時計会社に統合され、ランゲ＆ゾーネは休眠状態へ
1990年　ドイツ再統一を機にランゲ家末裔によって復興
1994年　復興後第１号コレクションを発表

ラインナップ

2021年12月現在、公式Ｗｅｂサイトに掲載されている Aランゲ＆ゾーネの腕時計コレクションは７種類あります。
各コレクションの特徴と定番モデルや価格帯等について解説していきます。

◆ランゲ１
・ランゲ＆ゾーネを代表するモデル。
・ 復興第一弾に選ばれたモデルのひとつ。
・"いかなる時も針が重ならない“ オフセットダイヤル・レイアウトと1時位置のアウトサイズデイトが特徴。
・新品価格は400万円台～。

◆サクソニア
・創業地ザクセン州を意味するラテン語「サクソニア」の名を冠したコレクション。
・復興第一弾に選ばれたモデルのひとつ。
・端正なバーインデックスによるシンプルなダイヤルデザインが特徴。
・新品価格は200万円台～のエントリーモデル。

◆1815
・1995年誕生。
・コレクション名の「1815」は創業者アドルフ・ランゲの生まれ年に由来。
・アラビア数字やブルースティールの針など創業者が好んだディテールを盛り込んだデザイン。

◆ツァイトヴェルク
ドイツ・ドレスデンのゼンパー歌劇場にある五分時計と同じデジタル時刻表示を腕時計で再現。

◆リヒャルト・ランゲ
・2006年誕生。
・創業者アドルフの長男の名を冠したコレクション。
・高精度がコンセプト。

◆オデュッセウス
・2019年誕生。
・ファン待望のステンレス・スティールを採用したスポーツコレクション。
・同ブランド初のステンレススチール製。

◆複雑時計
トゥールビヨンや永久カレンダーなどの複雑機構を搭載したコレクション。

ブランパン

「ブランパン（BLANCPAIN）」はスイスの老舗マニュファクチュールです。創業は1735年で、現存する中では最古の時計メーカーです。

1930年に世界で初めて自動巻のレディスウォッチを発表し、女性向け機械式時計のパイオニアでもあります。マリリン・モンローもブランパンの時計「カクテル」の愛用者として有名です。

その後、1970年代にクォーツショックで打撃を受け一時休眠状態に入ってしまったものの、その後「機械式時計しか作らない」という戦略で復活しました。知名度はそれほど高くありませんが、機械式時計を愛する時計愛好家に支持されています。

1735年　創業
1930年　世界初の自動巻レディスウォッチ「ロールス」を発表
1953年　フランス海軍の依頼を受け「フィフティ・ファゾムス」を開発
1970年代　休眠状態へ
1983年　ブランパンの復活＆「シックス・マスターピース」発表

ラインナップ

2021年12月現在、公式Ｗｅｂサイトに掲載されているブランパンの腕時計コレクションは５種類あります。
各コレクションの特徴と定番モデルや価格帯等について解説していきます。

フィフティファゾムス
ダイバーウォッチ。

エアコマンド
1950年代半ばに軍用クロノグラフとしてごく少数製造された伝説のモデルを2019年に復刻。

ヴィルレ
ブランパン発祥の地の名を冠したドレスウォッチのコレクション。

＜おすすめレディスモデル＞
ヴィルレ デイト　ムーンフェイズ

＜おすすめメンズモデル＞

レディバード
1956年に誕生したレディスウォッチコレクション。
現代女性の希望とニーズに応えるために特別に開発されたレディバードはメンズウォッチを単に小さくしただけのレディスウォッチとは一線を画す。

レディバード・カラーズ
虹色の光沢が美しいホワイトマザーオブパールの文字盤と、合計2カラット超のパヴェダイヤモンドの眩い輝き、そしてモデル名にもなっているカラフルなアリゲーターストラップが特徴の品良く華やかなモデル。６色のカラーから選べる。

メティエダール
フランス語で “芸術的な手仕事” を意味するメティエダールは、ブランパンに受け継がれてきた時計製造と芸術の歴史が発揮されたコレクション。エングレービング、エナメル加工、ミニチュア エナメルペインティング、マルケトリ、ダマスキネ技法、赤銅、ポーセリンダイヤルの制作などの技術を駆使して生み出される時計は芸術品。

グランド・デコレーション

ジャガー・ルクルト

ジャガー・ルクルト（JAEGER LECOULTRE）は、1833年にスイスのジュウ渓谷に設立された小さな時計工房から始まりました。
ムーブメントから自社一貫製造を行う時計メーカーを"マニュファクチュール"と言いますが、ジャガー・ルクルトはその中でも別格の存在で、スイス国内の名だたる時計メーカーにムーブメントやパーツを供給してきました。1970年代のクォーツショック時も独自のクォーツムーブメントを開発し苦境を乗り切りました。

ラインナップ

2021年12月現在、公式Ｗｅｂサイトに掲載されている ジャガー・ルクルトの腕時計コレクションは６種類あります。
各コレクションの特徴と定番モデルや価格帯等について解説していきます。

◆レベルソ
1931年発表。ラテン語で「回転」を意味する “レベルソ" の名の通り、反転式ケースで知られるジャガー・ルクルトを代表するモデル。
レベルソはさらに、アラビア数字の『レベルソ・クラシック』、レディースモデルの『レベルソ・ワン』、初代のダイヤルを模した『レベルソ・トリビュート』の３つのシリーズに分かれる。

①　レベルソ・クラシックのおすすめモデル
「レベルソ・クラシック・ラージ・デュオ・スモールセコンド」 定価1,126,400円

ケースが反転する特徴を持つレベルソシリーズの中で、クラシックは最もスタンダードなモデル。
「デュオ」はメンズ用の両面時計を指す言葉。通常は同じ時刻を表示するが、表面と裏面で2つの異なる時間帯を表示させることも可能。

反転すると…

②　レベルソ・ワンのおすすめモデル
「レベルソ・ワン・デュエット・ムーン」 定価1,566,400円
「デュエット」はレディース用の両面時計を指す言葉。表面はシンプルな時計、裏面はダイヤ付きの華やかな時計となっている。
なお、「デュオ」とは異なり表面と裏面の時刻は常に連動しており、片面のみ別の時刻を表示させることはできない。

反転すると…

③　レベルソ・トリビュートのおすすめモデル
「レベルソ・トリビュート・スモール・セコンド」 定価1,020,800円

1931年に誕生した初代レベルソの文字盤デザインを模したモデル。カラーバリエーションはブルー、バーガンディレッド、グリーンの３色。
また、ケースの裏側にエングレービングを入れることが出来るのも人気の理由。

◆マスター
1992年誕生。コレクション名の「マスター・コントロール」の名前は、ジャガー・ルクルトが出荷前の時計に課す「1000時間のコントロール」に由来。
マスターはさらに「マスター・グランド・トラディション」、薄型の「マスター・ウルトラスリム」、クラシカルな「マスター・コントロール」という3つのコレクションに分けられる。

＜おすすめモデル＞

マスター・コントロール・クロノグラフ・カレンダー

◆ランデヴー
2012年誕生のレディースウォッチコレクション。
昼夜を問わず活躍する女性をイメージして作られた「デイ/ナイト」表示機能を備えた「ナイト＆デイ」シリーズがメインで、一番小さいケース径29mmのスモールサイズ、34mmのミディアムサイズ、38mmのラージサイズで展開される。

＜おすすめモデル＞
「ランデヴー・クラシック・ナイト＆デイ」 定価1,346,400円

マザー・オブ・パールと散りばめられたダイヤモンドが華やかな文字盤。

◆ジャガー・ルクルト ポラリス
2018年に誕生したスポーツウォッチコレクション。
1968年にアラーム機能付きのダイバーズウォッチとして人気を博した『メモボックス・ポラリス』をモチーフにしている。

「ポラリス・オートマティック」 定価858,000円

◆デュオメトル
2007年誕生。デュアル・ウイング機構（※）を搭載したコレクション。

※2つの独立したメカニズムがケースの中に搭載されており、一方は各機能、もう一方は調整機構の作動を司る。それぞれのメカニズムが個別にエネルギー源を持つことで、時計の時刻表示において最高の精度を保証する。

◆ハイブリス・メカニカ・コレクション
時計機構の限界を押し広げることをコンセプトに、複数のハイコンプリケーションを搭載したコレクション。

パネライ

パネライ（PANERAI）は、1860年にイタリアで創業しました。
元々はイタリア海軍の軍事用時計を製作していましたが、東西冷戦の終結により軍事機密としての役割を終え、1993年に一般市場での販売が開始されました。
クッション型のケースが特徴です。

ラインナップ

2021年12月現在、公式Ｗｅｂサイトに掲載されているパネライの腕時計コレクションは４種類あります。
各コレクションの特徴と定番モデルや価格帯等について解説していきます。

◆ラジオミール
1938年にイタリア海軍に納品された初代「ラジオミール」をルーツとしたコレクション。
クッションフォルムのケース、玉ねぎ型のリュウズ、レザーベルトが特徴。

「ラジオミール ベースロゴ PAM00753」 定価550,000円

◆ルミノール
大きなリューズ・プロテクターが特徴。

「ルミノール マリーナ 47㎜」 定価1,221,000円

◆サブマーシブル
「ルミノール」からダイバーズウォッチを独立させて2019年に誕生したコレクション。
回転防止ベゼルとルミノール同様に大きなリューズ・プロテクターが特徴。

「サブマーシブル 42㎜」 定価1,078,000円

◆ルミノール ドゥエ
2016年登場。薄型ムーブメントを搭載したコレクション。

オメガ

オメガ（OMEGA）は1848年にスイスで創業しました。

アポロ11号の月面着陸、深海探査、オリンピックのオフィシャルタイムキーパーなどを通じ、人類の様々な偉業を見届けてきた時計です。

1848年　創業者ルイ・ブランが懐中時計の組み立て工房を開く
1894年　「オメガ キャリバー」発表
1903年　「オメガ」が正式な社名に
1957年　「スピードマスター」発表
1969年　スピードマスターがアポロ11号とともに月面へ
1999年　コーアクシャル脱進機の量産に成功

ラインナップ

2021年現在、オメガの主要なコレクションは「シーマスター」、「スピードマスター」、「デ・ヴィル」、「コンステレーション」の４種類。
各コレクションの特徴と定番モデルや価格帯等について解説していきます。

シーマスター
1948年発表。1995年以降、すべての映画『007』シリーズでジェームズ・ボンドが身に付けている時計としても有名。

＜おすすめモデル＞
「DIVER300M コーアクシャルマスター クロノメーター42MM 東京2020」
・東京2020オリンピックのオフィシャルタイムキーパーを務めることを記念して作られたモデル
・ケースバックに東京2020 オリンピックのエンブレムがあしらわれている
・波模様を施したホワイトセラミック製ダイアルが爽やか

スピードマスター
・1957年発表のオメガを代表するコレクション。
・アポロ11号の宇宙飛行士が月面着陸した際に着用していたことから『ムーンウォッチ』の愛称で知られる。当時、NASAは過酷な宇宙空間に耐え得る腕時計を探すため、各社の腕時計を購入して11項目に及ぶテストを行い、オメガの「スピードマスター」のみが合格したという逸話が残されている。
・元々はモータースポーツ用として開発されたもので、文字盤はスポーツカーのダッシュボードにヒントを得てデザインされたもの。

＜おすすめモデル＞
・ムーンウォッチプロフェッショナルクロノグラフ42MM
・月面着陸時に着用された有名な手巻きムーブメントと同じ機構のキャリバー1861搭載

デ・ヴィル
・モデル名のデ・ヴィル（de ville）はフランス語で「街」や「都会」の意味。
・薄型ケースが特徴の都会的なドレスウォッチコレクション。

＜メンズのおすすめモデル＞
「コーアクシャル マスター クロノメーター スモールセコンド 40㎜」 定価825,000円
・手巻きムーブメントでは初めて最新のマスタークロノメーター規格を認定取得
・シックなグレーカラーで年齢を選ばない

＜レディースのおすすめモデル＞
・トレゾアクォーツ36MM
・ケース両サイドの曲線に沿ってダイヤモンドが輝く
・深いチョコレートブラウンの色合いが艶やか
・全７色の多彩なカラー展開

コンステレーション
・天文台コンクールで優秀な成績をおさめてきた歴史を伝えるコレクションで「コンステレーション」は英語で「星座」を意味する。ダイヤルの６時位置の星が目印。
・コンステレーションは1960年代の日本において高級時計の代名詞で『オメガの時計、パーカーの万年筆、ロンソンのライターは男の三種の神器』と言われていた。

＜おすすめモデル＞
・コンステレーションクォーツ25MM

ブライトリング

ブライトリング（BREITLING）は、スイスの時計メーカーです。

1884年に創業者レオン・ブライトリングの故郷であるスイスのサン・ティミエから始まり、「プロフェッショナルのための計器」をモットーとし、航空業界と共に発展してきました。

腕時計クロノグラフの開発
ブライトリングの創業当時は自動車や鉄道が注目され始めた頃で、創業者はスピードの計測装置であるストップ・ウォッチやクロノグラフの開発に力を注ぎました。腕時計クロノグラフの開発という夢は父子三代にわたり、現代のクロノグラフの礎となりました。

2017年にジョージ・カーン氏がCEOに就任し、それまでの「パイロット・ウォッチ」のイメージを脱却すべくウイングロゴを廃止するなどの改革を行っています。

1884年　科学研究・産業用クロノグラフ・精密計測機専門工房を開設
1915年　クロノグラフ腕時計を発表
2018年　翼が付いた「ウイングロゴ」から創業当時の「B」ロゴへ変更

ラインナップ

2021年現在、 公式Ｗｅｂサイトに掲載されているブライトリングの腕時計コレクションは10種類あります。
各コレクションの特徴と定番モデルや価格帯等について解説していきます。

◆ナビタイマー
・1952年の誕生以来、航空業界で愛され続ける機械式クロノグラフ。
・航空用回転計算尺と発売時からほぼ変わらないデザインが特徴。

＜人気モデル＞
・ナビタイマーB01クロノグラフ43
・誕生以来パイロットおよび航空愛好家の間で最も愛されたモデル

◆クロノマット
・どんなシチュエーションにもマッチするルックスでナビタイマーと双璧をなす人気モデル。
・1984年誕生。初代モデルはイタリア空軍のアクロバット飛行チーム「フレッチェ・トリコローリ」のために製作された。
・フランス語で筒状を意味する名称のとおり、円柱の駒が連なったデザインの「ルーローブレスレット」を初めて採用。

＜おすすめモデル＞
「クロノマット B01 42」

◆スーパーオーシャン
・1957年発売。本格ダイバーズウォッチのコレクション。

＜おすすめモデル＞
「スーパーオーシャン オートマティック42」 定価495,000円
・2019年発売モデル。
・ブルーフェイスに秒針ポインターの赤色が映える。
・ラチェット式逆回転防止ベゼル装備。500Mの防水性能。

◆スーパーオーシャンヘリテージ
ブライトリング初のダイバーズウォッチをモチーフにしたヴィンテージなルックスが特徴の人気コレクション。

<おすすめモデル>
「シーパーオーシャンヘリテージ B20 オートマチック42」 定価577,500円

◆クラシック アヴィ

＜おすすめモデル＞
「アビエイター8　オートマチック41」定価462,000円

◆アベンジャー
衝撃に耐える頑丈さ、信頼性、優れた視認性と機能性を持つコレクション。

＜おすすめモデル＞
「アベンジャー オートマチック GMT 45 ナイト ミッション」 定価572,000円

◆トップタイム
1960年代に人気を博したモデルが2020年に復刻。
元となったモデルは1965年公開の映画「007サンダーボール作戦」でジェームズ・ボンドが着用したことでも有名で、「怪傑ゾロ」を想起させる特徴的な文字盤デザインからファンの間では「ゾロ ダイヤル」の愛称で親しまれています。

<おすすめモデル＞
「トップタイム リミテッドエディション」 定価594,000円
・2000本限定モデル

◆プレミエ
2018年誕生。1940 年代に製造されたプレミエ・シリーズからインスピレーションを受けて作られた都会のエレガンス・ウォッチ。

◆プロフェッショナル
プロフェッショナル向け計器。

＜おすすめモデル＞
「エアロスペース エヴォ」 定価616,000円

まとめ

本記事では、世界三大腕時計ブランドをはじめとする高級腕時計ブランド10選を紹介しました。

選んだ時計がロレックスでもGショックでもApple watchであっても、なぜその時計を選んだのか、人に語れるようにしておきたいものですね。